日本最大級の繊維・ファッションOEM/ODM展示会
AFF·東京 2024 秋
業界トピックス
残暑想定のMDに成果、未知の暖冬商戦に挑む
大手アパレル婦人服
大手アパレル企業が導入した「残暑MD」に成果が出ています。例年は値引き販売が主力だった7~8月度に実需を意識した正価商品を投入し、必要なモノをジャストシーズンで購入する消費者の支持を得ました。残暑向けの大胆なMD刷新に加え、9月からは「暖冬」を見越した販促がスタートしています。
接触冷感のシャツや家庭洗濯ができるジャケット、ワンピース、さらに吸湿速乾、防臭機能を搭載したトップスが売れ筋となりました。物価高による生活防衛意識の高まりから消費者は値引き販売への反応が鈍く、衝動買いが減少。一部の商業施設では実需に合わせて値引き販売を2週間程度、先送りにしたが、売り上げは伸びませんでした。
いち早く「今年の夏は5カ月」と対策に乗り出した三陽商会は、5~9月の商品MDを刷新。例年は秋物を提案していた8、9月も薄い素材、五分袖丈のトップスを並べ、8月の全店売上高が前年同月比でプラスとなりました。正価販売比率も向上。9月も店頭で夏物を並べ、ジャケットの代替となるジレを提案しています。防寒コートの展開時期を先送りにする一方、ショート丈のコートが飛躍的に増え、デザイン感度を高めたショート丈の商品は前年同期比で50%増の構成比になる見通しです。
既に暖冬MDを稼働させたのがワールド、イトキンです。ワールドグループのフィールズインターナショナルが展開する婦人服「アンタイトル」では、9月も軽衣料が企画の中心になります。ワールドも8月の全店売上高がプラスで夏物の正価販売が好調。秋物では、重ね着で体温調節が容易なテーラードタイプのロングジレ、ジャンパースカートがスタイリングの軸に。防寒コートの投入も先送りにしています。
イトキンの婦人服「オーヴィル」もショート丈のリバー仕立てコートを投入するほか、重ね着や単品でスタイリングができるニットブルゾン類を用意しました。
オンワード樫山は、昨年から機動的にMDを移行させ、残暑、暖冬にも対応してきました。8月のオンワードグループ全店売上高は9・2%増と好調。基幹ブランド「23区」の秋冬物は、暖冬を想定した半袖や袖のないスリーブレスのニットウェアを展開するほか、ツイード調の半袖トップス、ウールを混紡した合繊のセットアップをそろえます。いずれも軽量で透け感のあるスカートも特徴です。コートはミドル丈のウール素材リバーコートが軸になります。
11月27~29日、東京ビッグサイトで、AFF·東京 2024 秋
AFFは、日本最大規模の繊維・ファッションOEM/ODM展示会として多くの方々からご支援いただき、11月27日~29日に東京ビッグサイトで第42回展を迎えます。今回展には、中国や東南アジアから、合計550企業660ブースが出展を予定しています。出展社の多くは日本向けビジネスの実績が豊富で、日本市場のニーズも熟知し、小ロット・低価格・短納期に対応可能です。最新デザインや技術も多数披露します。
ぜひ、この機会に会場へお越しくださいますようお願いいたします。
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